リュックのファスナーが壊れたら?自分でできる修理法や事例を紹介
リュックは普段使いから旅行まで幅広いシーンで活躍するバッグですが、頻繁に使っているとファスナーが壊れてしまうことがあります。ファスナーが壊れたからと言って、すぐに新しいリュックを買い替えるのは勿体ないですよね。
そこで今回は、リュックのファスナーが壊れた際の自分でできる修理法や、修理が必要になりやすい箇所、自分では修理が難しい場合の業者への依頼方法などについて詳しく解説していきます。
目次
リュックのファスナーは壊れやすい
リュックは、日常的に使用頻度が高いバッグの一つです。通勤・通学、旅行、アウトドアなど、さまざまなシーンで活躍しますが、その分、ほかのバッグと比べて故障のリスクも高くなります。
特に、リュックは両肩で重量を支えるため、ほかのバッグよりも重いものを入れがちです。教科書や書類、ノートパソコン、水筒など、日常的に持ち歩く荷物の重さは意外と軽視できないものになります。この重量による負荷が、リュックの各部分に大きなストレスを与え、故障につながるのです。
また、リュックは背負うという特性上、身体の動きに合わせて常に動いています。歩行中や走行中の振動、電車内での揺れなども、リュックへの負担を増大させる要因です。
これらの理由から、リュックはほかのバッグと比べて故障しやすい傾向にあります。特にファスナーは、リュックの開閉に直接関わる部分であり、壊れやすい箇所の一つと言えるでしょう。
リュックのファスナーを自分で修理するには?
ファスナーのトラブルはリュックの修理依頼の中でも多くを占めます。状況に応じて以下のように自分で修理できる場合があります。
- ファスナーの引き手が破損した場合
- ファスナーのスライダーが外れた場合
- ファスナーに布が噛んでしまった場合
- ファスナーを閉めても開いてしまう場合
それぞれの修理法について詳しく見ていきましょう。
バッグのファスナーを自分で修理する方法は以下の記事でも解説しています。ぜひご覧ください。
『バッグのファスナーを自分で修理する方法|外れた・動かないなど原因別に解説』
ファスナーの引き手が破損した場合
ファスナーの故障の中でも、引き手(開け閉めする際に指でつまむ部分)の破損はよくあるトラブルです。
金属製やプラスチック製の引き手が破損してしまった場合、修理は難しいため交換が必要になります。
革製の引き手であれば、ほつれた箇所を直したり、補強をすることで継続して引き手を使うこともできるでしょう。ただし、破れが激しい場合などには引き手の交換が必要です。
引き手が破損してしまった際の応急処置として、ゼムクリップなどを代わりに取り付けることで一時的にファスナーの開け閉めができるようになる場合もあります。
ファスナーのスライダーが外れた場合
リュックを使用しているうちに、ファスナーのスライダーが完全に外れてしまうことがあります。スライダーが外れると、ファスナーを開け閉めすることができなくなってしまいます。
ファスナーのスライダーが破損した場合は、まずはリュックに合った新しいスライダーを用意しましょう。
スライダーが外れた場合の対処法は以下の通りです。
- ファスナーの両端を閉じ、スライダーを再度取り付けやすくします。
- ファスナーの片側のテープをスライダーに通します。
- もう片側のテープもスライダーに通し、スライダーを完全に取り付けます。
- スライダーを動かし、正常に開閉できることを確認します。
テープを平行に保ち、スライダーは根元までしっかり通すことが大切です。リュックを長く愛用するためにも、正しい修理方法を覚えておきましょう。
ファスナーに布が噛んでしまった場合
リュックを使用中に、ファスナーに布地が噛み込んでしまい、動かなくなってしまったことはありませんか?そのような場合は、慌てずに以下の手順で修理を試みましょう。
- ファスナーのスライダーを少し動かし、噛み込んだ布地をほぐします。
- 手で慎重に布地を引き抜きます。
- 引き抜いた後、スライダーをゆっくり動かして修理が完了したか確認します。
以上の手順でファスナーに噛み込んだ布地を取り除くことができます。ポイントは、ファスナーを少し動かす際にファスナーを開ける方向に動かすことです。閉める方向に動かしてしまうと、余計に布地を噛んでしまうことになります。布地が破れてしまった場合などは、裁縫の知識を活かした修理が必要になるかもしれません。自分で直せそうにない場合は、リュック修理の専門業者に相談することをおすすめします。
ファスナーを閉めても開いてしまう場合
ファスナーを閉めても開いてしまうのは、多くの場合スライダーの摩耗が原因です。
ペンチで緩みを解消することで再利用できる場合もあるため、自分でファスナーの歯を矯正し、噛み合わせを直すことを試してみましょう。ペンチやニッパーを使って、歯の間隔を均等にし、曲がっている部分は元の位置に戻します。
ただし、歯が欠けていたり、大きく変形していたりする場合は、自分で修理するのは難しいでしょう。その場合は、ファスナーごと交換するのが最も確実な修理方法です。リュックのファスナー交換は専門知識と技術が必要なため、自分で直せる範囲は試してみて、難しそうであればバッグの修理業者へ依頼することをおすすめします。
リュックで修理が必要になる箇所
リュックは長年愛用していると、さまざまな箇所が傷んでくることがあります。よくある修理箇所は以下の通りです。
- 肩ベルトの破損
- 縫い目の破れ・ほつれ
- ホック・バックル等の金具類の破損
- 生地の破れ・角擦れ
- 染め替え・染め直し
リュックはさまざまな箇所が破損しやすいので、定期的にチェックをして、早めの修理を心がけましょう。それぞれの修理箇所について詳しく解説します。
肩ベルトの破損
リュックの肩ベルトは長期の使用や負荷で破損しやすい箇所です。以下のような破損パターンがあります。
- 縫い目のほつれや破れ
- ベルト生地自体の破れ
- クッション材の劣化や破損
- 長さ調節パーツの故障
肩ベルトが破損すると、リュックを背負った際の重量バランスが崩れ、肩や背中に負担がかかります。破損が軽度なうちは自分で補修できる場合もありますが、大きく破れている場合は修理業者への依頼をおすすめします。
日常的に使うリュックだからこそ、肩ベルトの破損にはすぐに対処し、快適に使い続けられるようにメンテナンスしましょう。
縫い目の破れ・ほつれ
リュックの縫い目の破れやほつれは、長期間の使用による劣化や過度な重量負荷が原因で発生します。特に肩ベルトや荷物の出し入れ口などの負荷のかかる箇所は要注意です。
縫い目の破れ・ほつれの修理方法としては、針と糸を使って縫い直したり、布や革を破れた部分に縫い付けて補強したり、ほつれ止め剤を使うなどが挙げられます。
いずれの修理も、針と糸、布切れなどを用意すれば自分で対処可能ですが、破れが大きい場合や、目立たない仕上がりにしたい場合は修理業者に依頼するのがおすすめです。
縫い目トラブルを防ぐには、日頃から荷物を詰めすぎないことと、定期的なメンテナンスを心がけましょう。リュックを長く愛用するためにも、縫い目のチェックは欠かせません。
ホック・バックル等の金具類の破損
リュックには、ホックやバックル、ファスナーなどの金具類が多数使用されています。これらの金具は使用頻度が高いため、破損しやすい箇所でもあります。
金具類の主な破損パターンとしては、ホックの欠損や変形、バックルの破損や紛失、Dカンの破損や脱落、ファスナーの破損(スライダー・引き手」・ファスナーテープなど)などがあります。
金具類の修理方法は、破損の状態によって異なります。例えば、ホックやバックルの欠損や破損であれば交換、Dカンの破損や脱落であれば交換や縫い付け、ファスナーの破損であればファスナー自体の交換やスライダー交換などが必要になります。
ただし、金具類の修理には専門の道具や技術が必要なため、自分で修理するのは難しい場合もあるでしょう。無理に自分で修理しようとすると、かえって破損を広げてしまう恐れもあるので注意が必要です。
生地の破れ・角擦れ
リュックは長年使っていると生地が劣化して、破れや角擦れが発生することがあります。特に、底の四隅など角の部分は擦れやすいポイントです。
このような場合の修理方法としては、破れが小さければアイロン接着シートや裏地側からの当て布補強、破れが大きければ同系色の生地をあてての縫製や張り替えなどがあります。
こうした修理を施すことで、多少の破れや角擦れであればリュックをまだまだ使い続けることができます。 愛着のあるリュックの寿命を少しでも延ばすためにも、破れを見つけたら早めの修理がおすすめです。
染め替え・染め直し
革製のリュックが日焼けや汚れで色褪せてきた場合、補色や染め替え、染め直しで見た目を復活させることができます。
小さな範囲の色褪せであれば、市販の補色クリーム等を使って目立たなくすることが可能です。
広い範囲の染め直しやムラのない均一な染めなどは、自分で行うことが難しいため、専門の修理業者への依頼がおすすめです。
自分で直せない場合は修理業者への依頼がおすすめ
リュックのファスナー修理は自分で対処できる場合もありますが、ファスナー全体の交換など難易度が高い修理は専門業者に依頼するのがおすすめです。
本項目では、信頼できる修理業者の選び方とリュック修理の料金相場をご紹介します。
信頼できる修理業者の選び方
リュックの修理を依頼する際は、信頼できる修理業者を選ぶことが大切です。以下のポイントを参考に、納得のいく業者を探しましょう。
- 実績と口コミをチェック
修理実績が豊富で、良い口コミが多い業者を選びましょう。SNSやGoogleマップなどの口コミも参考になります。
- 見積もりを比較する
複数の業者に見積もりを依頼し、料金や納期を比較しましょう。安すぎる料金設定には注意が必要です。
自分のリュックを診てもらう感覚で、しっかりとコミュニケーションが取れる修理業者を選ぶのがおすすめです。
リュック修理の料金相場
リュック修理の料金相場は、修理の内容や業者によって異なりますが、本項目ではバッグラボの修理方法ごとの料金をご紹介します。
【ファスナー交換】
ファスナー交換は、リュック修理の中でも比較的多い依頼内容です。バッグラボでは、ファスナーの長さや種類に応じて以下の料金設定となっています。
- 30cmまで:6,600円〜
【持ち手交換】
リュックの持ち手は頻繁に手に触れる部分であるため、破損しやすい箇所です。バッグラボでは、持ち手の素材や長さに応じて料金が変わります。
- 1本50cmまで:8,800円〜
- 2本50cmまで:15,840円〜
【生地破れ・すり切れ補修】
リュックの生地が破れてしまった場合、破れの大きさや位置によって修理方法と料金が異なります。バッグラボでは、以下の料金設定となっています。
- 当て布補修1箇所:4,400円〜
- 角当て補修1箇所:4,400円〜
以上のほかにも、ホックやDカンの交換、内張りの修理など、リュックのさまざまな箇所の修理に対応しています。料金は修理箇所や破損状況によって異なりますので、詳細はバッグラボへ直接ご相談ください。
バッグラボのリュック修理事例
バッグラボでは、これまでにさまざまなリュックの修理を行ってきました。本項目では、代表的な修理事例を3つご紹介します。
レザーリュックのリカラーの事例
Before
After
修理価格:19,800円(税込)
お客さまのご要望に合わせて、レザーリュック全体のリカラーを行いました。ベージュから黒にリカラーしたことで、バッグ全体のガラリと印象が変わりました。リュックのショルダーストラップや背面の細かい部分まで丁寧にリカラーし、お客さまにもご満足いただけた事例です。
コーチリュックの持ち手交換の事例
Before
After
修理価格:22,000円(税込)
コーチリュックの持ち手を交換した事例です。 こちらの事例では、持ち手のコバが剥がれて革がたわみ、ボロボロになってしまっています。
バッグの持ち手部分は負荷がかかりやすく、使用していくうちに摩擦で傷んだり、手汗が滲むことで内部の油分が抜けて乾燥しやすくなったりとトラブルが発生しやすいです。 バッグラボでは、元のデザインと同じカラーの濃いパープルのコバ塗料を使用して、元と同じような状態まできれいに修復しました。修理することでバッグの雰囲気が変わってしまうのではないかと不安の方も、ぜひ安心してご依頼ください。
コーチリュックの肩ベルト破れ修理の事例
Before
After
修理価格:5,500円(税込)
コーチのリュックの肩ベルトの破れを補修した事例です。
持ち手や肩ベルトなど、日常的によく使う部分は負荷がかかりやすいです。特にリュックは重いものを持ち運ぶことも多いため、肩ベルトの付け根がほつれて抜けてしまったり、ベルトが切れてしまったりというトラブルは多いでしょう。 こちらの事例では、肩ベルト破れを元の状態のようにきれいに、かつ丈夫に縫い直しました。 ほつれそうな肩ベルトを放置して使い続けているとどんどんダメージが大きくなり、修理料金が高くなる可能性があります。修理を安価におさえるためにも、早めの依頼がおすすめです。
リュックの修理はバッグラボにお任せください
リュックのファスナーやそのほかの破損でお悩みの方は、ぜひバッグラボの修理サービスをご利用ください。
八戸三日町店 | 住所:〒039-2112青森県八戸市三日町14-1ニューバッグモリタ店内電話番号:0178-38-0565営業時間:10:30~19:00 |
イオンモール幕張新都心店 | 住所:〒261-8535千葉県千葉市美浜区豊砂1-1イオンモール幕張新都心グランドモール2FスタディオS店内電話番号:043-441-8765営業時間:10:00~18:30 |
バッグラボでは、お客さまの大切なリュックを、経験豊富なプロの目でしっかりと修理いたします。ファスナーから生地、金具に至るまで、リュックのあらゆるトラブルにお応えします。
ご自宅に居ながら簡単に修理依頼ができる宅配修理サービスもご用意しております。リュックの修理でお悩みの際は、ぜひバッグラボにご相談ください。
まとめ
リュックのファスナーは壊れやすい部分ですが、自分である程度の修理は可能です。ファスナーの引き手が破損した場合は、100円ショップなどで代用品を購入して取り付ければ直せる場合もあるでしょう。しかし、ファスナーの破損が激しい場合や、リュックの肩ベルトの交換、縫い目の修理、金具類の交換、生地の修繕など、自分での修理が難しい箇所もあります。そんな時は、リュック修理の実績がある信頼できる業者に依頼するのがおすすめです。
愛用のリュックを長く使い続けるためにも、壊れてしまった際は諦めずに修理する選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。