トートバッグの持ち手は壊れやすい?自分で修理する方法まとめ

トートバッグの持ち手修理

トートバッグは普段使いに便利なバッグですが、持ち手部分は壊れやすく修理が必要になることがあります。 特に持ち手は負荷のかかりやすい部分なので、素材や使用頻度によっては革の劣化によるひび割れや破れ、ほつれなど、さまざまなトラブルが起こりがちです。

このような持ち手のトラブルは、早めのお手入れと適切な修理で長く愛用することができます。 トートバッグは自分で修理できる場合もありますが、専門の修理業者に依頼するのもおすすめです。 

本記事では、革や布地のトートバッグでよくある持ち手トラブルと、その対処法についてご紹介していきます。

革のトートバッグを修理するには?よくある持ち手トラブル

よくある持ち手トラブル

革のトートバッグは使い込むほどに味が出る一方で、持ち手部分のトラブルに見舞われやすいのが難点です。よくある革の持ち手のトラブルとしては以下のようなものが挙げられます。

  • 革の劣化によるひび割れや破れ
  • 根革のほつれや劣化
  • コバの剥がれ
  • 革の色褪せや塗装の剥がれ
  • 金具の緩みや外れ

それぞれのトラブルについて詳しく見ていきましょう。

革の劣化によるひび割れや破れ

革のトートバッグは長年使っているうちに、持ち手部分に劣化が生じてひび割れや破れが発生することがあります。特に持ち手は重い荷物を入れた際に負荷がかかりやすい箇所です。

使用していくうちに表面に細かい亀裂が入るひび割れや、大きく裂けて穴が開いてしまうことがあります。

革の持ち手にひび割れや破れが生じた場合の対処法としては、以下の方法が考えられます。

  • ひび割れの初期段階ならば革用クリームを塗って保湿する
  • 破れが小さければ革用ボンドで接着し補強する
  • 破れが大きい場合は革を張り替える

ただし素人では修理が難しいケースも多いため、破損が広範囲に及ぶ場合は専門の修理業者に依頼することをおすすめします。日頃から革のお手入れを行い、劣化を防ぐことも大切です。

根革のほつれや劣化

根革は、バッグ本体とショルダーストラップをつなぐ大切なパーツです。この部分には、持ち運びのたびに大きな負荷がかかるため、破損しやすく、修理が必要になることも少なくありません。重い荷物を入れていなくても、長期間の使用で経年劣化しやすい箇所です。

根革の修理には、耐久性の高い革と糸を使用して縫い直す必要があります。修理方法としては革用のミシンで縫うほか、手縫いで直すことも可能です。ただし、革用ミシンは一般的なミシンとは異なる構造で、扱いが難しいうえ、手縫いは根気が必要な作業です。そのため、プロの職人に依頼するのがおすすめです。

無理に自分で修理を試みると、かえって損傷が広がるおそれがあるため、注意してください。

コバの剥がれ

持ち手部分は日常的に手で触れるため、摩擦などで劣化しやすい箇所です。使い続けるうちに、縁に施されたコバが剥がれてしまうことがあります。

コバ処理とは、革の断面を美しく整え、耐久性を高めるための加工です。これが剥がれてしまうと、見た目が損なわれるだけでなく、耐久性も低下してしまいます。

コバ処理は高度な技術が必要なため、ご自身で直すのは難しい場合が多いです。修理が必要な際は、プロの職人に依頼することをおすすめします。

革の色褪せや塗装の剥がれ

革のトートバッグを長く愛用していると、色褪せや塗装の剥がれが気になってきます。特に色褪せや剥がれが目立ちやすいのは、持ち手や底面、側面などの箇所です。色褪せや塗装の剥がれの主な原因は直射日光や摩擦などです。手の脂や汗、地面や服との摩擦が原因となることも多いでしょう。

こうしたダメージは、革用補修クリームなどで自分でもある程度補修できます。クリームを薄く塗り広げ、乾いた布で磨くのが基本的な手順です。

ただし、塗装の剥がれが広範囲に及ぶ場合は、修理業者による本格的な補修をおすすめします。革本来の風合いを活かしつつ、耐久性も回復させるためには、プロの技術が必要不可欠なためです。

金具の緩みや外れ

革のトートバッグの持ち手は、ネジの緩みや外れが発生することがあります。特に頻繁に使用している場合は、金具のネジが徐々に緩んでくることも珍しくありません。放置していると、最悪の場合、金具が完全に外れてしまい、バッグの中身を落としてしまう危険性もあるので注意しましょう。

金具の交換が望ましいですが、素人による修理は強度不足になりやすいので、可能であれば専門の修理業者に依頼することをおすすめします。

布地のトートバッグを修理するには?よくある持ち手トラブル

布地のトートバッグの持ち手トラブルには次のようなものがあります。

  • 生地の擦り切れや破れ
  • 縫い目のほつれや外れ
  • 持ち手と本体の接合部分の破損

こうしたトラブルが見つかったら、早めの修理がおすすめです。それぞれのトラブルについて詳しく解説します。

生地の擦り切れや破れ

生地の擦り切れや破れ 布地のトートバッグを長く愛用していると、特に持ち手の部分は摩擦や引っ張りの力がかかるため、生地の擦り切れや破れが生じやすくなります。

生地の表面がボロボロになっていないか、糸がほつれて穴が開いていないか、破れが大きくなっていないかなどをよく確認しましょう。

このような擦り切れや破れは、放っておくとどんどん大きくなってしまうため、気づいたら速やかに修理する必要があります。

軽度の擦り切れであれば裏面から縫い付け、破れ幅が大きい場合は、当て布をパッチワークのように貼り付けて補修すると良いでしょう。

縫い目のほつれや外れ

布地のトートバッグでよくあるトラブルが、持ち手部分の縫い目のほつれや外れです。 原因としては以下のようなものが考えられます。

  • 重いものを入れすぎて負荷がかかった
  • 毎日使用していて自然と劣化した
  • 引っかかって無理な力が加わった

軽度のほつれの場合は、裁縫セットの糸と針で縫い直すことで応急処置ができます。大きく外れてしまった場合は、アイロン片面接着テープなどで接着し補強するのも一つの方法です。ただし、いずれも本格的な修理というよりは応急処置的な対応になります。ほつれや外れがひどい場合は、専門の修理業者に依頼することをおすすめします。

普段のお手入れとしては、重いものを入れすぎないように注意することと、定期的に縫製部分の点検をすることが大切です。

持ち手と本体の接合部分の破損

持ち手と本体の接合部分の破損も、布製のトートバッグで多いトラブルです。特に重い荷物を入れたまま無理に持ち上げると起こりやすくなります。

縫い目のほつれは比較的修理しやすい部類ですが、針と糸さえあれば自分で補修できる可能性があります。一方、生地の裂けは裂け止めの補強が必要になるため、自分での修理は難しくなります。

バッグの持ち手修理については、以下の記事でも詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。

バッグの持ち手修理を自分でやる方法|修理料金は?注意点についても解説

トートバッグの持ち手は自分で修理できる?

トートバッグの持ち手の修理は、破損の程度によって自分で対処できる場合もあります。小さな傷は接着剤で補強、塗装の剥がれは補色クリームや塗料で目立たなくできます。

自分で修理する際は、適切な材料選びが大切です。縫わずに装着できる持ち手カバーを使うのも一案でしょう。

ただし、汚れや破損が広範囲の場合は、専門店に相談するのがおすすめです。

トートバッグをできるだけ長く愛用するためには、普段のお手入れとともに、破損したら早めに修理に出すことが大切です。定期的なメンテナンスと適切な修理で、大切なトートバッグと末永く付き合っていきましょう。

革のトートバッグのお手入れ方法

革のトートバッグを長くきれいに使うには、定期的なお手入れが大切です。本項目では、革のお手入れ方法についてご紹介します。

ブラッシングと革専用クリーナーで汚れを落とす

革のトートバッグの持ち手にしつこい汚れが付着している場合は、まずホコリを丁寧に落とすことから始めましょう。柔らかい馬毛ブラシなどを使って優しくブラッシングすることで、表面の汚れを取り除きます。

次に、革専用のクリーナーを使って汚れを落とします。

使い方は製品によって異なりますが、基本的な手順は次の通りです。

  1. 柔らかいクロスにクリーナーを少量含ませる
  2. 汚れている部分を優しく円を描くように拭き取る
  3. 乾いたクロスで拭き取り、乾燥させる

革専用クリーナーを使うことで、頑固な汚れもきれいに落とすことができるでしょう。ただし、力を入れすぎたり、こすりすぎたりすると革を傷める可能性があるので注意が必要です。

革用クリームで保湿する

汚れを落としたら、革用クリームで保湿しましょう。革のトートバッグに定期的に革用クリームを塗ることで、革に潤いを与え柔軟性を保つことができます。革用クリームの使い方は以下の通りです。

必ずきれいなクロスを使用し、革用クリームを少量とって優しく塗っていきましょう。最後に、乾いた布で優しく拭き上げてクリームを馴染ませ、風通しのいい場所で保管します。

革用クリームを塗る頻度の目安は、普段使いのバッグなら季節の変わり目に1回程度が適切です。ただし、特に乾燥がひどい場合は、もう少し頻繁に塗ってあげるのがおすすめです。

革用クリームを使ったお手入れを習慣づけることで、革本来の風合いと美しさを保ちながら、トートバッグを長く愛用し続けることができるでしょう。革の持ち手の柔軟性が増し、ひび割れや破れを予防する効果も期待できます。

革のバッグのお手入れ方法については以下の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

プロに聞く!革のバッグのお手入れ方法|手順や注意点・必要なグッズ

布地のトートバッグのお手入れ方法

布地のトートバッグのお手入れ方法

布地のトートバッグは革製と比べてお手入れが簡単ですが、適切なメンテナンスをすることで長く愛用できます。

  • 防水スプレーを使う
  • 中性洗剤を使った優しい洗濯
  • 型崩れしないように干す

それぞれのお手入れ方法について詳しく解説します。

防水スプレーを使う

布地のトートバッグに防水スプレーを使うことで、雨水や汚れの付着を防げます。使用前に目立たない部分で試し、問題なければバッグから20〜30cm離して均一に吹きかけましょう。一度で防水効果を出そうとせず、2〜3回に分けて薄く重ねるのがコツです。ただし防水スプレーは永続的ではないため、定期的に再スプレーが必要です。

また防水スプレーには可燃性のあるものもあるため、使用前に注意書きをよく読み、換気の行き届いた場所で使用する、熱源の近くで使用しないなど、取り扱いには十分注意しましょう。

中性洗剤を使った優しい洗濯

布地のトートバッグの洗濯方法として、中性洗剤を使った優しい押し洗いがおすすめです。特に帆布などの丈夫な生地の場合は、ゴシゴシと強く洗うのではなく、押し洗いで優しく汚れを落とすことが大切です。

具体的な洗濯手順は次の通りです。

  1. ぬるま湯を入れたたらいや洗面器に、中性洗剤を少量溶かします。
  2. トートバッグを水に浸け、特に汚れのひどい部分を中心に、スポンジや柔らかいブラシで優しく押し洗いします。
  3. 洗剤を完全に洗い流した後、タオルで水気を取り、陰干しします。

帆布などの厚手の生地は、ゴシゴシと強く洗うとかえって生地を痛める可能性があります。優しい押し洗いを心がけることで、生地の風合いを保ちながら、汚れを落とすことができるでしょう。

型崩れしないように干す

布地のトートバッグの洗濯後は、型崩れ防止のために適切な干し方が重要です。まず、ハンガーを2つ使い、それぞれのハンガーにトートバッグの持ち手を引っ掛けます。

干す際は、日陰で風通しの良い場所を選びましょう。乾燥後は型崩れがないか確認し、必要に応じてアイロンで形を整えます。上手な干し方で美しい形を保ち、長く愛用しましょう。

トートバッグの修理を業者に依頼する際のポイント

トートバッグの修理を業者に依頼する際は、いくつかチェックすべきポイントがあります。

  • 見た目だけでなく強度も考慮した修理ができるか確認する
  • 無料見積りや配達修理サービスがあるか確認する
  • 修理事例や口コミを参考にする

丁寧な仕上がりと充実したサービスを提供してくれる業者を選ぶのがおすすめです。 大切なトートバッグをしっかりと修理してもらい、長く愛用できるようにしましょう。

見た目だけでなく強度も考慮した修理ができるか確認する

トートバッグの修理を業者に依頼する際は、見た目の美しさだけでなく、修理後の強度にも気を配る必要があります。特に持ち手部分は日常的に大きな力がかかるため、しっかりとした補強が求められます。

持ち手と本体の接合部分の補強方法や、使用する材料や部品の品質・耐久性を事前に聞いておくと安心です。見た目は新品同様でも、強度不足だと再びトラブルに見舞われるかもしれません。専門業者の技術力をしっかり見極めることが、長く愛用できるトートバッグ修理の秘訣です。

無料見積りや配達修理サービスがあるか確認する

トートバッグの修理を業者に依頼する際は、無料見積りや配達修理サービスの有無を確認しましょう。無料で見積りをしてくれる業者であれば、修理内容と料金をあらかじめ把握できるので安心です。

また、配達修理サービスがある業者なら、自宅にいながらバッグの引き取りができるため、忙しい方でも便利です。

お気に入りのトートバッグを長く使い続けられるよう、これらのサービスを提供している信頼できる修理業者を見つけることをおすすめします。思い入れのあるバッグだからこそ、丁寧な対応と確かな技術で修理を任せられる業者選びが肝心です。

修理事例や口コミを参考にする

トートバッグの修理を業者に依頼する際は、実際の修理事例や口コミをチェックすることをおすすめします。

修理事例を見ることで、どのような修理が可能か具体的にイメージできたり、仕上がりのクオリティを事前に確認できたりします。また、修理に必要な期間や費用の目安もわかるでしょう。

口コミからは、仕上がりの品質、業者の対応、納期の正確さ、価格の妥当性など、さまざまな観点の情報が得られます。

例えば、「きれいに修理してもらえた」「丁寧に説明してくれた」「予定通りに仕上がった」「料金はリーズナブルだった」といった口コミは、業者選びの参考になるはずです。

修理業者のウェブサイトや、口コミサイトなどを活用して、評判の良い業者を探してみましょう。実績が豊富で、親身になって対応してくれる業者を選ぶことが大切です。

トートバッグの修理はバッグラボにお任せください

baglub

バッグラボ

バッグラボは、トートバッグを含むカバン・バッグの修理業者です。トートバッグの持ち手部分のほつれ補強や金具外れ修理などの実績を多数持っています。

八戸三日町店住所:〒039-2112青森県八戸市三日町14-1ニューバッグモリタ店内電話番号:0178-38-0565営業時間:10:30~19:00
イオンモール幕張新都心店住所:〒261-8535千葉県千葉市美浜区豊砂1-1イオンモール幕張新都心グランドモール2FスタディオS店内電話番号:043-441-8765営業時間:10:00~18:30

一つ一つの修理を丁寧に行うことで、お気に入りのトートバッグを長く使っていただけるようサポートいたします。最後に、バッグラボの持ち手修理の事例をご紹介します。

持ち手部分のほつれ補強の事例

Before

before

After

after

修理価格:6,600円(税込)

布製バッグの持ち手部分の糸がほつれ、毛羽立ってしまっていたため修理を行いました。さらに持ち手の耐久性を高めるため、お客様のご要望で革パーツで補強しています。

持ち手の金具外れ修理の事例

Before

before

After

after

修理価格:1,100円(税込)

ほつれてしまったバッグの持ち手部分を修理し、革パーツでの補強を行いました。

挟み込みの金具が外れてしまうことは、実はよくあるトラブルです。

本体素材を金具で挟んでいる仕様のため、引っ張られると金具が外れてしまいます。このような場合は、本体素材を補強し固めます。これで金具が、外れにくくすることができます。

バッグラボの修理事例は、公式サイトで多数ご紹介しています。ぜひご確認ください。

修理事例の紹介

まとめ

今回は、トートバッグのよくあるトラブルやお手入れ方法についてご紹介しました。

トートバッグの持ち手のトラブルは、自分で修理できる場合もあれば、業者に頼む必要がある場合もあります。修理を業者に頼む際は、強度面の確認や見積り、事例チェックがポイントです。バッグラボでは、持ち手のほつれ補強や金具外れ修理などの実績がございます。大切なトートバッグのお手入れ・修理は、ぜひプロにお任せください。

修理のお見積り

鞄修理なら BAG LAB. へご相談ください

鞄修理なら BAG LAB. へご相談ください

お問い合わせはこちら
pagetop PAGE TOP