財布の修理は自分でできる?リメイク術とプロに頼むメリットも紹介

長年使い込んだ財布は思い出の品となります。愛着があるからこそ、修理して長く使い続けたいものです。

しかし、財布の修理は素材の特性や専門的な技術が必要となるケースが多く、素人が手を出しにくい分野でもあります。

そこで本記事では、自身で財布の修理を行う場合の注意点や手順、そしてプロに修理を依頼するメリット・デメリットをご紹介します。財布への愛着を持ち続けながら、適切な修理方法を検討していただければと思います。

財布の修理を自分で行う場合

財布の修理を自分で行う場合は、まず素材や損傷の程度を事前に確認しましょう。 傷みがひどい場合は自分での修理が難しい場合もあります。

本項目では、財布の修理を自分で行う場合の流れやポイントについてご紹介します。

素材や損傷の程度を確認する

財布の修理を自分で行う前に、まず素材と損傷の状況を確認します。

例えば革の場合、次のような劣化が進んでいると修理が困難です。

  • ひび割れている、裂けてしまっている
  • エナメル革がベタついている 
  • 革に潤いがなくなり、乾燥している

また、破れや穴が大きすぎると修理は難しくなります。全体的に擦り切れている部分が多いと修理の対象から外れる可能性もあるため、修理業者に依頼する場合は事前に相談すると良いでしょう。

一方で、擦れやホツレなどであれば修理は可能です。状態を正しく判断し、修理業者に依頼するかどうかを検討しましょう。

必要な道具と材料を揃える

素材や損傷の程度を確認し、修理を自分で行う際は必要な道具と材料を揃えましょう。修理内容によって、必要な道具や材料は異なります。

針と糸、はさみで簡単に修理できるものもありますが、バッグの破損個所や修理の内容によっては、専門の道具をそろえることが必要な場合もあります。革の種類によっては通常のミシンで縫うことができず、高価な道具を揃えなくてはいけないこともあるでしょう。

修理方法を理解する

財布の修理方法は、損傷の種類や程度によって異なります。例えば以下のような修理方法があります。

  • ステッチのホツレ直し:縫い糸がホツレている部分を新しい糸で補修します。
  • 革の擦れキズの補修:革に生じた擦れキズを、専用の染料や塗料で補修します。
  • ファスナーの交換:ファスナーが壊れている場合は、新しいものに交換します。
  • スナップボタンの交換:スナップボタンが外れている場合は、新しいものを取りつけます。

このように修理方法はさまざまですが、素材や損傷の程度が複雑であれば、プロに修理を依頼するのが無難でしょう。これらの修理方法については下記で詳しく解説します。ぜひ最後までご覧ください。

自分で修理できる財布の部位と方法

自分で修理できる可能性があるものは、上述したステッチのホツレ直し、革の擦れ傷の補修、ファスナーやスナップボタンの交換などです。

ステッチのホツレ直しは、裁縫道具一式があれば可能です。針と同系色の糸を用意し、ホツレた部分から少し離れた箇所から縫い直します。

革の擦れキズは、補修クリームで目立たなくできるでしょう。これらの修理方法についてさらに詳しく解説します。

ステッチのホツレ直し

ステッチのホツレは、財布の折り目や角など摩耗の激しい箇所で起こりがちです。 まず、ホツレの程度を確認しましょう。ホツレた箇所の革が激しく損傷している場合は、当て革補強を行った上でステッチを縫い直す必要があります。

<手順>

  1. 当て革を裏側に貼りつける
  2. ホツレた部分のステッチを外し、新しい糸で縫い直す

当て革なしでステッチ縫いのみの場合、強度が弱くなる可能性があります。 状態に応じた適切な補修方法を選ぶことで、財布の耐久性を高められるでしょう。

革の擦れキズの補修

小さな擦れキズの場合は、ごく簡単な道具と材料で補修できます。

補修に必要な材料は、革用クリーナーや柔らかい布、レザーコンディショナー(革用保革クリーム)などです。

<手順>

  1. まず革用クリーナーでキズ周辺の汚れを拭き取ります。
  2. 柔らかい布でクリーナーの残りを拭き取りましょう。
  3. レザーコンディショナーを塗布し、革に潤いを与えます。
  4. 余分なレザーコンディショナーを布で拭き取れば補修完了です。

このような簡単な手順で、革製品の小さな擦れキズを目立たなくすることができます。大きなキズの場合は、プロの修理店に依頼するのが賢明です。

ファスナーのメンテナンス

財布のファスナーは使用頻度が高く、壊れる頻度も高い傾向にあります。

お財布のファスナー修理では、ファスナー自体の交換か、スライダーのみの交換で済む場合があります。ファスナー自体の交換の場合は一度お財布をすべて分解し、専用ミシンで再縫製する必要があるため、経験豊富な職人の技術が欠かせません。

しかし、なんとなくファスナーが固くて開け閉めしづらい、ファスナーが動かないという場合は 滑油を塗ることで改善する可能性があります。

ファスナーの修理方法については以下の記事でも解説しています。ぜひご覧ください。

バッグのファスナーを自分で修理する方法|外れた・動かないなど原因別に解説

スナップボタンの交換

スナップボタンが外れたり壊れたりした場合は、新しいものに交換しましょう。

まず、交換したいスナップボタンの種類や形状を確認し、同じタイプの新しいスナップボタンを購入してください。

交換作業は以下の手順で行います。

  1. 古いスナップボタンのつけ根を念入りに除去
  2. 革の裏側から新しいスナップボタンの雄側を打ちつける
  3. 革の表側から雌側を打ちつけ、カチッと閉まることを確認

スナップボタンを打ちつける際は、革を痛めないよう下に硬い板を敷くなど、作業面の準備を怠らないようにしてください。

スナップボタンは革製品にとって重要な金具なので、修理は慎重に行う必要があります。作業に自信がない場合は、プロの修理店に依頼しましょう。

修理業者に修理を依頼するメリット

修理業者に財布の修理を依頼すると、専門知識と技術を持つ熟練の職人による確実な修理品質が期待できます。

  • 確実な修理品質が期待できる
  • 難しい修理にも対応可能
  • 定期的なメンテナンスも依頼できる

以上のメリットについて詳しく見ていきましょう。

確実な修理品質が期待できる

修理業者に財布の修理を依頼する大きなメリットは、確実な修理品質が期待できる点にあります。 修理業者では、熟練した職人が手作業で丁寧に修理を行います。

例えば、修理業者では以下のような手順で修理が行われます。

  1. 修理箇所や損傷状況の確認
  2. 最適な修理方法の選定
  3. 適正な部品の調達
  4. 必要に応じた特殊加工の実施
  5. 職人による手作業での修理作業
  6. 完成品の検品と出荷

このように、修理の手順一つひとつにおいて、高い技術力と経験値が生かされています。アマチュアが行う修理とは比べ物にならないほど、確実な修理品質が期待できるでしょう。

難しい修理にも対応可能

プロの修理業者に依頼すれば、次のような難易度の高い修理にも対応可能です。

  • 金具の交換:金具が取れてしまった場合、同じ素材で製作された新しい金具に交換できます。
  • クリーニング:自分では取り切れないようなシミやカビを特殊な方法で取り除くことができます。
  • リカラー(染め替え):財布を染め替え、財布の色を別の色に変更できます。
  • 内装交換:財布の内装がボロボロになったりベタベタになったりした際、新しい生地に交換できます。

自分で修理をするよりも修理代がかかる可能性はありますが、大切な財布を長く使い続けられるというメリットがあります。

定期的なメンテナンスも依頼できる

財布の修理を業者に依頼する大きなメリットの一つに、定期的なメンテナンスを一緒に依頼できる点があります。

財布は日々使うものですから、年月と共に必ず傷みが生じてきます。 定期的なメンテナンスを受けることで、財布の寿命を大幅に延ばすことができるでしょう。

修理業者でのメンテナンス内容としては、以下のようなものが一般的です。

  • クリーニング 
  • ツヤ出し 
  • オイルなどの補給 
  • 小さな補修(ホツレ直し、ファスナー調整など)

このように、修理と併せてメンテナンスを受けることで、財布を長く愛用できるメリットが得られます。

修理業者に修理を依頼するデメリット

修理業者に修理を依頼する際には、人によってはデメリットに感じる面も出てくるかもしれません。

  • 修理料金が高くつく可能性がある
  • 修理期間が長くなる場合もある

以上のデメリットについて詳しく見ていきましょう。

修理料金が高くつく可能性がある

修理業者に修理を依頼する場合、修理料金が高くつく可能性があります。 

ブランドの財布の場合は、正規店で修理依頼をすることも可能です。正規店での修理は安心できますが、修理専門店に比べて割高な傾向にあります。ただし、修理専門店によって価格はさまざまですので、複数店で見積もりを取り比較するのがおすすめです。

修理期間が長くなる場合もある

修理業者の修理状況や部品の在庫状況によっては、財布の修理に必要な期間が長くなる可能性があります。補修の内容が大掛かりな場合は、3ヶ月程度の期間を要することもあるでしょう。

修理の内容次第では修理期間に大きな違いが生じるため、急ぎの修理の場合は、あらかじめ修理期間の確認をすることが大切です。

修理業者の選び方

財布の修理を業者に依頼する際は、業者の実績と信頼性の確認が大切です。

本項目では、修理業者の選び方について解説します。

修理実績と信頼性を確認する

財布の修理業者を選ぶ際は、その店舗の修理実績と信頼性を確認することが大切です。

修理実績は、「どのくらい長く修理業務に携わってきたか」「修理した商品の種類と数」などから判断できます。

信頼性は、「顧客満足度」「修理の質」「費用の適正さ」などから判断できるでしょう。修理業者のホームページには実際の修理事例が掲載されていることもありますので、確認をしてみましょう。

修理実績の確認ポイントは以下の通りです。

  • 同じブランドの修理実績があるか 
  • その修理品質はどうか 
  • 修理期間はどの程度か 
  • 修理料金は適正か

さらに店員の対応や接客態度、店内の雰囲気なども総合的に判断材料にしましょう。実際に修理依頼をするかどうかの最終判断は、お客さま自身の目利きが何より大切になります。

事前にしっかりと確認しておけば、安心して財布の修理を依頼できるでしょう。

バッグラボの財布修理の事例

バッグラボは、財布の修理に関して豊富な実績と高い評価を得ています。

バッグラボではお客さまからお預かりした大切な財布の状態を最大限に復元することを心がけています。難しい修理にも確かな技術で対応可能です。

本項目では、バッグラボの財布修理の事例をご紹介します。

がま口財布口金修理の事例

Before

After

修理価格:2,200円(税込)

口金が外れてしまうとお財布が閉まらなくなり、使い続けることが難しくなってしまいます。また口金の構造が複雑で、自分で取り付けられない場合や、無理に取り付けようとすると口金が破損してしまうこともあります。自分での修理が難しいと感じる商品も、是非バッグラボにご相談ください。

プラダ財布の革引き手交換の事例

Before

プラダ財布の革引き手交換の事例

After

修理価格:6,600円(税込)

ファスナーの革製引き手がちぎれ、お財布の開け閉めが難しくなってしまったため、引き手を新たに作成して取り付けしています。

今回のお財布に使用されているレザーには、細かい模様が型押し加工されたサフィアーノレザーが使用されていたため、同様の革を用いています。

バッグラボの財布修理・お手入れの事例は、公式サイトからご覧いただけます。

財布の修理はバッグラボにお任せください

バッグラボ

今回ご紹介してきたように、財布の修理をプロの職人に依頼するメリットは大きいと言えるでしょう。修理業者への依頼を検討している方は、バッグラボにご相談ください。

 バッグラボの職人は、長年の経験と卓越した技術から、財布の素材や損傷の程度を的確に判断し、最適な修理方法を提案することができます。 革や金具の専門家が手掛ける確かな修理で、財布を長くご愛用いただけます。

さらに、バッグラボでは定期的なメンテナンスも承っております。 定期的なお手入れで、財布の劣化を未然に防ぎ、長持ちさせることができます。

お客さまの大切な財布を、安心してバッグラボにお任せください。

ご利用の流れ・料金

八戸三日町店住所:〒039-2112青森県八戸市三日町14-1ニューバッグモリタ店内
電話番号:0178-38-0565
営業時間:10:30〜19:00
イオンモール幕張新都心店住所:〒261-8535千葉県千葉市美浜区豊砂1-1イオンモール幕張新都心グランドモール2FスタディオS店内
電話番号:043-441-8765
営業時間:10:00~18:30

まとめ

財布の修理は自分でも可能ですが、修理の難易度や自身の技術力によっては、プロの修理業者への依頼をおすすめします。例えば、ファスナーの交換やスナップボタンの修理など、より高度な技術を要する修理は、プロに依頼した方が確実でしょう。

自分で修理するか業者に依頼するかは、修理内容と自身の技術レベルを見極めることが重要です。

バッグラボへのご相談や見積もりは、メール、LINE、Instagramでも可能です。ぜひ気軽にお問い合わせください。

修理のお見積り

鞄修理なら BAG LAB. へご相談ください

鞄修理なら BAG LAB. へご相談ください

お問い合わせはこちら
pagetop PAGE TOP