バッグの内側汚れを自分で落とす方法は?対処法・予防策を紹介
お気に入りのバッグの内側が汚れてしまい、困った経験はありませんか?毎日使うバッグは、さまざまな汚れが付きやすいものです。バッグの内側が汚れると、大切な荷物に汚れが付いたり、バッグ自体が傷んでしまうこともあるでしょう。
そこで本記事では、バッグの内側汚れの種類と原因や効果的な落とし方、そして予防策まで、詳しく解説します。
目次
バッグの内側汚れの種類と原因

バッグの内側の汚れは、その種類によって適切な対処法が異なります。間違った方法で掃除してしまうと、汚れが落ちないばかりか、バッグを傷めてしまう可能性もあるため、主な汚れの種類と原因を理解しておきましょう。
- 粉状の汚れ
- 液体汚れ
- その他の汚れ
それぞれの汚れの種類について詳しく紹介します。
粉状の汚れ
バッグの内側によく見られる粉状の汚れの主な原因としては、化粧品、お菓子の食べかす、ティッシュの繊維などが挙げられます。
特に、ファンデーションやアイシャドウなどの化粧品は、粉状でバッグの中で砕け散りやすく、内側に付着しやすいです。また、飴やクッキーなどのお菓子の食べかすや、ポケットティッシュの繊維も摩擦によって細かく砕け、粉状の汚れとなることがあります。
これらの粉状の汚れは、一見目立たないかもしれませんが、蓄積するとバッグの内側が全体的に白っぽく汚れて見えたり、他の汚れと混ざって落ちにくくなったりする原因となります。こまめな掃除を心がけ、清潔な状態を保ちましょう。
液体汚れ
飲み物、化粧品、雨水など、さまざまな液体がバッグの内側を汚してしまう可能性があります。バッグの内側に液体がこぼれてしまうと、シミや臭いの原因になるので早急に対処しましょう。時間が経つほど汚れが落ちにくくなるだけでなく、カビの発生にもつながる可能性があります。
液体の種類によって適切な対処法が異なってくるので、まずはこぼしてしまった液体が何かを確認することが大切です。水やお茶などの水溶性の液体は、比較的落としやすいですが、コーヒーやジュースなどは色素が含まれているため、シミになりやすいです。
その他の汚れ
粉状の汚れや液体汚れ以外に、バッグの内側にはさまざまな種類の汚れが付着することがあります。
例えば、ボールペンのインク汚れは、バッグの中でペンが誤って開いてしまった際に起こりやすいトラブルです。インクの種類やバッグの素材によっては、完全に落とすことが難しい場合もあるでしょう。また、口紅はバッグの内ポケットや鏡などに付着しやすく、油分を含むため、時間の経過とともに落ちにくくなります。
さらに、食べこぼしもバッグの内側を汚す原因の一つです。特に、油分や色素の強い食品はシミになりやすいため、注意が必要です。
これらの汚れは、素材によっては家庭でのクリーニングが難しく、専門業者に依頼した方がおすすめな場合もあります。
バッグの素材別|内側汚れを自分で落とす方法
バッグの内側の汚れを落とす方法は、素材によって異なります。
- 布製内装のバッグ
- 革製内装のバッグ
それぞれに合ったお手入れ方法をご紹介していきます。
必要な道具
バッグの内側の汚れを落とす際は、素材や汚れの種類に合わせて適切な道具を使うことが大切です。汚れを効果的に落とすだけでなく、バッグへのダメージを最小限に抑えるためにも、ここで紹介する道具を準備しておくことをおすすめします。
汚れを落とす際に使用する主な道具は以下の通りです。
道具 | 説明 |
柔らかい布 | マイクロファイバークロスや綿の布など、バッグの素材を傷つけにくい柔らかい布を使用しましょう。拭き掃除全般に使用します。 |
ブラシ | ホコリや粉状の汚れを落とす際に使用します。毛先の柔らかい馬毛ブラシや豚毛ブラシがおすすめです。 |
消しゴム | ボールペン汚れや軽度の汚れを落とす際に使用します。プラスチック消しゴムや砂消しゴムなど、汚れの種類に合わせて使い分けましょう。 |
綿棒 | 縫い目や角の汚れを落とす際に使用します。 |
クリーナー | 革製品専用のクリーナーをバッグの素材に合わせて選びます。汚れの種類に合わせて適切なクリーナーを使用しましょう。 |
中性洗剤 | 中性洗剤を薄めてタオルに含ませてよく絞り、汚れを優しく叩いて落とします。 |
ゴム手袋 | 洗剤を使う際、手荒れを防ぎます。 |
掃除機 | バッグの内部を掃除する際、最初に使用すると効率的です。ホコリや細かいゴミを吸い取ります。 |
これらの道具は、汚れの種類やバッグの素材によって使い分けることが重要です。
布製内装のバッグ
布製内装のバッグの内側汚れは、素材や汚れの種類によって適切な落とし方が異なります。
軽い汚れの場合、ブラッシングで落とせる可能性があります。柔らかいブラシで優しく汚れを払い落とすか、消しゴムでこすってみてください。なお、消しゴムを使用する際は、必ず新しい消しゴムを使うか、きれいな白い場所で黒ずんだ部分をこすり落としてください。鉛筆を消した後のような黒ずんだ消しゴムでこすると、布地に鉛筆の色が移ってしまいます。
また、乾いた布で汚れを拭き取るのも有効です。
これらの方法で落ちない頑固な汚れには、部分洗いを試してみましょう。中性洗剤を薄めた液を布に含ませ、優しく叩くように汚れを落とします。洗剤が残らないように、水で濡らした布で丁寧に拭き取ってください。ただし、あまり濡らしてしまうと、乾きジミができてしまう場合もあるため、少しずつ様子を見ながら拭き取りましょう。
バッグ全体が汚れている場合は、洗濯機で洗うという方法もあります。ただし、素材によっては洗濯機洗いができない場合もあるため、洗濯表示をよく確認しましょう。洗濯後は、風通しの良い場所で陰干ししてください。直射日光に当てると色褪せの原因となるので避けましょう。
革製内装のバッグ
革製内装のバッグの内側汚れは、革という素材の特性上、デリケートな対応が必要です。汚れの種類や程度に合わせて適切な方法を選びましょう。
軽い汚れの場合は、柔らかい布で優しく乾拭きするのが効果的です。乾拭きで落ちない場合は、革専用のクリーナーを使用します。クリーナーを使う際は、目立たない場所でテストしてから全体に使用してください。少量を布に取り、優しく叩くように汚れを落としましょう。ゴシゴシこすったり、力を入れすぎたりすると、革の表面を傷つける恐れがあるので注意が必要です。
しつこい汚れや、自分で落とすのが難しい汚れの場合は、無理に自分で対処しようとせず、専門業者に依頼することをおすすめします。革製品のクリーニングに精通した専門業者であれば、適切な方法で汚れを落とし、バッグの美しさを保ってくれます。
革のバッグのお手入れ方法については以下の記事でも解説しています。ぜひご覧ください。
『プロに聞く!革のバッグのお手入れ方法|手順や注意点・必要なグッズ』
『革のバッグをクリーニングしたい方必見!業者選びのポイントや自宅でのお手入れ方法』
バッグの内側汚れを予防するには?

バッグの内側汚れを予防するために、いくつかの効果的な方法があります。
- バッグインバッグを活用する
- 汚れやすいものはポーチにしまう
- 定期的にバッグの中を掃除する
- 防水スプレーを使用する
以上の予防法について解説します。
バッグインバッグを活用する
バッグインバッグを使用することで、バッグ本体の内装が直接汚れるのを防ぐことができます。また、バッグの中身を整理整頓するのにも役立ちます。
バッグインバッグを選ぶ際には、自分のバッグのサイズに合ったものを選ぶことが重要です。大きすぎるとバッグの中で邪魔になり、小さすぎると必要なものが入りきりません。素材も重要で、汚れにくい素材や、汚れても簡単に拭き取れる素材のものがおすすめです。
汚れやすいものはポーチにしまう
バッグの内側の汚れを防ぐ効果的な方法の一つとして、汚れやすいものをポーチにしまうことが挙げられます。例えば、化粧品や文房具など、液漏れやインク汚れのリスクがあるものは、ポーチに収納することでバッグ本体への汚れを防ぐことができます。
また、使用済みのティッシュやお菓子の包装紙など、細かいゴミもポーチにまとめておくことで、バッグの中を清潔に保ちやすくなります。ポーチは素材やサイズなど、さまざまな種類があるので、バッグのサイズや持ち物に合わせて選びましょう。
定期的にバッグの中を掃除する
バッグの内側汚れを予防するために、定期的な掃除は欠かせません。バッグの中身を全て取り出し、ブラシを使ってバッグ内部のホコリやゴミを取り除きましょう。 掃除の頻度は、バッグの使用頻度に合わせて調整してください。毎日使うバッグであれば、週に1回程度、あまり使わないバッグであれば、月に1回程度の掃除がおすすめです。
また、掃除をする際には、バッグの内装の素材に合わせた適切な方法で行うことが大切です。布製内装のバッグは、粘着クリーナーを使ってホコリやゴミを取り除いたり、固く絞った布で優しく拭いたりすることで、きれいな状態を保てます。
革製内装のバッグは、柔らかいブラシを使ってホコリを払い、乾いた布で優しく拭きましょう。合皮製内装のバッグも、乾いた布で拭くのが基本です。
自分で修理が難しい場合はバッグラボにお任せください
バッグの内側の汚れは、素材や汚れの種類によっては自分で落とすのが難しい場合があります。そんなときは、バッグの修理専門店であるバッグラボにご相談ください。バッグラボは、多くの修理実績をもった経験豊富な職人が在籍しており、さまざまなバッグの修理に対応しています。大切なバッグだからこそ、プロの技術できれいに蘇らせましょう。
最後に、バッグラボの修理事例を紹介します。
ボールペン汚れのシミ抜きの事例
Before

After

修理価格:6,600円(税込)
ボールペンの汚れをご家庭で落とすことは意外と難しく、洗ってもなかなか落ちません。またお預かりしてクリーニングする場合でも、洗浄剤が強いと生地まで色が抜けてしまう恐れがあります。
この事例では、職人が洗浄剤の濃さを緻密に調節することで、ボールペンのインクだけきれいに落とすことができました。
スウェード生地内装クリーニングの事例
Before

After

※写真はバッグを裏返した状態です
修理価格:6,600円(税込)
内装にスウェード生地が使用されているバッグの事例です。通常、スウェード生地はクリーニングが難しいとされていますが、この事例ではクリーニングした箇所が分からないほど、シミを取り切ることができました。バッグラボでは、特殊な素材や汚れであってもクリーニングが可能ですので、ぜひご相談ください。
リュックの内装クリーニングの事例
Before

After

修理価格:6,600円(税込)
使用していくうちに内装全体が汚れてしまった事例です。特に、ファスナーのフチ周辺の汚れは仮止めのノリが浮き出てしまっています。
このような事例でバッグを丸洗いしてしまうと、このノリがバッグ全体に広がってしまい、使い続けることが難しくなってしまいます。 超音波洗浄によって少しずつ汚れを浮かせ、特殊なバキュームで吸い取ることで全体をきれいにクリーニングすることができました。この様な事例は、工房によっては修理を断られてしまうこともあります。
まとめ
この記事では、バッグの内側汚れの落とし方や予防策をご紹介しました。お気に入りのバッグを長く愛用するために、内側の汚れ対策は欠かせません。バッグの内側の汚れは、素材や汚れの種類によって適切な対処法が異なります。
バッグの内側の汚れにお悩みの方は、本記事で紹介した方法をぜひ試してみてください。もし自分で対処するのが難しい汚れの場合は、専門業者に相談することも検討しましょう。
バッグラボでは、無料のオンライン見積もりやLINEでの問い合わせも受け付けています。お困りの際は、お気軽にご相談ください。熟練の職人が、お客さまの大切なバッグを丁寧に診断し、最適な修理方法をご提案いたします。