バッグの補修方法とは?自分でできる方法や依頼するメリットも紹介
大切に使っているバッグも、長年使っているとさまざまな箇所が傷んでくるものです。バッグの不具合は放っておくとどんどん悪化してしまい、最終的には、使えなくなってしまうかもしれません。しかし、適切な補修を行えば、愛着のあるバッグをより長く使い続けられます。
そこで本記事では、バッグの基本的な補修方法をはじめ、自分でできるお手入れ方法、そしてプロに依頼するメリットなどを詳しくご紹介します。ぜひ参考にして、お気に入りのバッグを末永く愛用していきましょう。
目次
バッグの基本的な補修方法
バッグの補修方法は、ダメージの種類によってさまざまな方法があります。
まずは、バッグラボで行っている補修方法をご紹介します。
- ほつれ・ファスナー補修
- 金具修理
- 持ち手交換
- 内装交換
- リカラー・染め直し
- クリーニング
それぞれの補修方法について詳しく見ていきましょう。
ほつれ・ファスナー補修
バッグのファスナーは頻繁に開閉するため、壊れやすい部分です。ファスナーが壊れてしまったら、スライダー、ファスナーの務歯(エレメント)、チェーン(テープ部分)を一式交換することになります。素材によってファスナーの種類も異なるため、同じ素材・色のファスナーに交換します。
また、バッグを長く使っていると、縫製がほつれてくることもあるでしょう。バックラボでは、高度な技術を持った職人が手作業で修復します。ほつれを放置しているとバッグのダメージが広がっていくため、早めの修理をおすすめします。
バッグラボのほつれ・ファスナー交換の事例や料金は、以下のページからご確認ください。
バッグのファスナーを自分で修理したい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
『バッグのファスナーを自分で修理する方法|外れた・動かないなど原因別に解説』
金具修理
バッグには、ナスカンやひねり金具、錠前、底鋲、バックルなど、さまざまな金具が使用されています。金具のゆるみや破損がある場合は、修理や交換が必要になります。
金具修理は、元々ついていた金具と同じものを見つけなければいけないため、自分で行うのは大変です。また、似たような金具を見つけたとしても、色味や素材感、サイズなどが微妙に異なることがあり、バッグの印象を損ねてしまう可能性があるでしょう。
バッグラボでは豊富な種類の金具を取り揃えており、バッグの外観を損ねずに、壊れた金具を修理いたします。金具のクリーニング・メンテナンスも行うので、バッグの耐久性も向上できます。
バッグラボの金具修理の事例や料金は、以下のページからご確認ください。
持ち手交換
バッグの持ち手やショルダーベルトは使用の中でかかる負荷が大きく、傷みやすい箇所です。革の劣化や破れ、縫製のほつれ、金具のゆるみや破損がある場合は、修理や交換が必要になるでしょう。
持ち手やショルダーベルトの修理・交換の具体的な方法としては、以下のようなものがあります。
修理方法 | 概要 |
革の張り替え | 傷んだ革部分を新しい革に張り替える |
金具の交換 | ゆるんだり壊れたりした金具を新品に交換する |
縫製のやり直し | ほつれた箇所を丁寧に縫い直す |
持ち手の作成 | 新しい取っ手を作成し、新たに取り付ける |
バッグは、デザインによって持ち手が革製や金属製、布地などさまざまです。バッグラボでは、バッグのデザインに合わせて適切な素材を選び、職人が持ち手やショルダーベルトの修理・交換をいたします。
バッグラボの持ち手交換の事例や料金は、以下のページからご確認ください。
バッグの持ち手を自分で修理したい方は、以下の記事もぜひご覧ください。
『バッグの持ち手修理を自分でやる方法|修理料金は?注意点についても解説』
内装交換
バッグの内装が破れてしまったり、汚れがひどくなったりした場合は、内装の張り替えで補修できます。しかし、張り替え作業は、専門技術と専用の道具が必要になるため、素人には難しい作業です。内装の張り替えは、まず古い内装を丁寧に取り外し、バッグの内側のサイズに合わせて新しい内装の生地を裁断します。そして新しい内装を縫い付け、ポケットなどの付属品も、必要に応じて新しく作り直します。
バッグラボの内装交換の事例や料金は、以下のページからご確認ください。
内装の修理方法や、依頼する場合の金額などは以下の記事で解説しています。
『バッグの内側がボロボロに!自分で修理する方法は?依頼する場合の金額も紹介』
リカラー・染め直し
バッグの色あせや色落ちは、日光や雨、固いものとの接触、身体や洋服との摩擦によって徐々に進行します。こうした色の変化は、専用の補色ペンやクリームを使用したり、革用の染料を用いて全体的に染め直したりして補修します。
専用の補色ペンやクリームを使えば手軽に補修できますが、完全には元通りにはなりません。また、本格的な染め直しは、素人には難しい場合もあるでしょう。そのため、色あせや色落ちが広範囲に及ぶ場合や極端に色が変化してしまった場合は、プロの修理業者への依頼をおすすめします。
バックラボでは、色落ち以外にも、落ちない汚れやシミなどを部分補色して目立たなくすることもできますので、汚れなどでお悩みの方はぜひご相談ください。
バッグラボのリカラー・染め直しの事例や料金は、以下のページからご確認ください。
クリーニング
バッグは毎日使うこともあるため、いつの間にか汚れが蓄積されていきます。そんなときは、バッグラボにお任せください。
バックラボでは、超音波器具を使った特殊な洗浄方法などで、ご自宅で落とすことが難しいバッグの頑固な汚れをしっかりと落とします。
例えば、革やスエードなどのデリケートな素材のバッグは、素人では扱いが難しいです。バッグラボでは、素材の特性に合わせた方法で、バッグを傷めることなくきれいにクリーニングします。また、単に汚れを落とすだけでなく、皮革に必要な保湿の調整も行います。さらに、柔軟性を保ち、バッグの乾燥やひび割れを防ぐことも可能です。
大切なバッグを長く愛用するためにも、定期的にクリーニングに出すことをおすすめします。
バックラボのクリーニングは、財布や小物、ボストンバッグやビジネスバッグなど幅広く対応しております。
バッグラボのクリーニングの事例や料金は、以下のページからご確認ください。
バッグの補修は自分でもできる?
小さな傷や破れなら、自分で補修することも可能です。100円均一には、バッグの補修に役立つアイテムがいくつか販売されています。
例えば、補修テープは、バッグの内側の破れや傷を補強するのに便利です。使い方は簡単で、傷の部分にテープを貼るだけです。
また、革バッグの傷や色落ちには、補修シートや補修マーカーが活躍します。シートタイプは、傷の部分に貼って色を補え、マーカータイプは、傷に直接塗って色を補正します。どちらも、バッグの素材に合ったものを選ぶことが大切です。
布バッグや革バッグの破れは、布用や革用の接着剤で補修するのも一つの方法です。破れた部分の裏側に接着剤を塗り、しっかりと圧着すれば、簡単に補修できるでしょう。
ただし、自分で補修する場合は、目立たない部分で試してから、本番の補修に挑戦するのがおすすめです。また、素材によっては、補修した部分が目立ってしまう場合もあるので、注意が必要です。気に入ったバッグを長く使うための、ちょっとしたお手入れ方法として覚えておくと良いでしょう。
バッグは補修して長く使おう!
お気に入りのバッグが傷んでしまったからといって、すぐに買い替える必要はありません。適切に補修することで、長く愛用し続けられます。
バッグの補修には、以下のようなメリットがあります。
- 愛着のあるバッグを手放さずに済む
- 買い替えるよりもコストを抑えられる
- バッグとの思い出を大切にできる
- 補修を繰り返すことでバッグに味わいが出る
素材や破損状態によって、自分で補修できる場合とプロの修理業者に依頼した方が良い場合がありますが、ひどくなるまえに補修することで、お気に入りのバッグと長く付き合っていけるでしょう。
自分でできるバッグのメンテナンス
バッグを長く使い続けるためには、日々のメンテナンスが大切です。
- 日常的なケア
- シーズンごとの手入れ方法
- 保管時のポイント
それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
日常的なケア
バッグを長く愛用するには、日常的なケアを忘れずに行いましょう。
以下のような点に気をつけて、定期的なケアを心がけてください。
- 使用後は柔らかい布で汚れを拭き取る
- 湿気やほこり多い場所での保管は避ける
- 直射日光に長時間さらさない
- 保管時は型崩れ防止のクッションを入れる
- 油性のものを入れっぱなしにしない
- カビ予防のため、除湿剤を一緒に保管する
- 定期的に風を通し、シワやヨレを伸ばす
バッグの素材ごとに、日常的なケア方法を変えるのも大切です。
例えば、革製のバッグなら、乾拭きのあとに専用のクリームを季節ごとに1回程度塗ってあげるのがおすすめです。
ナイロン製なら中性洗剤で手洗い、キャンバス地のバッグならブラシで汚れを落とします。
また、使わないときの正しい保管方法も大切です。素材に合ったお手入れと保管方法で、愛用のバッグを美しく保ちましょう。
シーズンごとの手入れ方法
バッグのメンテナンスは、シーズンごとに方法が異なります。
春夏シーズンは、以下のような点に注意しましょう。
- 湿気の多い時期は、カビ予防のためにも通気性の良い場所で保管する
- 雨などで濡れてしまった場合は、すぐに水分を拭き取り乾燥させる
- 革バッグは直射日光に当てすぎないよう注意する
春夏シーズンは湿気が多いので、通気性、速乾性を意識してお手入れしてください。
秋冬シーズンは、以下のような点に注意しましょう。
- 乾燥しないように、保湿クリームなどで定期的にケアする
- 保管時はほこりがつかないようにカバーをかける
- ムートンやスエードのバッグは起毛を整えるブラッシングをする
秋冬シーズンは乾燥しがちなので、保湿を重点的に行い、ほこりがつかないようにしましょう。また、定期的にバッグの中を空にして掃除することで、型崩れを防ぎ、美しい状態を保てます。
プロに補修依頼するメリット
大切にしているバッグの補修は、プロの修理業者に依頼するのがおすすめです。プロの修理業者に任せるメリットは以下の通りです。
- 素人では難しい高度な修理を任せられる
- 専門の道具や技術で美しく仕上げてもらえる
- ブランドバッグなど特殊な素材のバッグ修理にも対応できる
- アフターケアやメンテナンスのアドバイスがもらえる
以上のメリットについて詳しくご紹介します。
素人では難しい高度な修理を任せられる
内装の張り替えや、複雑な縫製が必要な破れの補修は、素人には難しいでしょう。これらの症状の補修には、専門知識と技術、そして適切な道具や材料も必要です。素人が不慣れな手つきで補修を試みると、かえってバッグを傷めてしまうかもしれません。
修理業者に依頼すれば、熟練した職人がバッグの状態をしっかりと見極め、最適な方法で丁寧に補修してくれます。
専門の道具や技術で美しく仕上げてもらえる
プロの修理業者に依頼すれば、専門の道具や高度な技術で美しく仕上げてもらえます。
例えば、以下のような作業を専用の道具を使って行ってくれます。
- レザークラフトの技法を駆使した革の縫製や張り替え
- 特殊な接着剤を使った破れや剥がれの補修
- ミシンやハンドステッチによる強度と美しさを兼ね備えた縫製
- 染色やコーティングによる色落ちや色あせの補修
このように、プロの技術力によって、愛着のある大切なバッグを上質な状態に蘇らせることができます。
ブランドバッグなど特殊な素材のバッグ修理にも対応できる
高級ブランドのバッグは、レザーやスエード、ワニやトカゲ、ヘビ革などのエキゾチックレザーなど特殊な素材が使われていることが多いです。こうした素材は素人では扱いにくく、補修には、専門知識と高度な技術が必要です。素人には扱いが難しい素材も、熟練の職人技なら美しく蘇らせることができます。特にブランド品は、風合いを損なわずオリジナルに近い仕上がりにすることが重要です。補修を依頼することで、愛着のあるブランドバッグを長く使い続けられるでしょう。
アフターケアやメンテナンスのアドバイスがもらえる
プロの修理業者に依頼すれば、補修後のアフターケアやメンテナンスに関する的確なアドバイスをもらえます。
例えば、以下のようなポイントを教えてくれるでしょう。
- 素材に合ったクリーニング方法
- 保管時の温度・湿度管理
- 定期的な手入れの頻度と方法
- 破損を防ぐ使用上の注意点
- おすすめのケア用品の紹介
専門家のアドバイスに従ってケアを行えば、長く美しい状態を保てます。愛着のあるバッグを長く使い続けるためにも、プロのアドバイスを参考にしてみてください。
バッグの補修・修理はバッグラボにお任せください
バッグの修理は、専門の技術と知識を必要とするデリケートな作業です。素人では手に負えない高度な補修は、バッグラボなら安心してお任せください。
八戸三日町店 | 住所:〒039-2112 青森県八戸市三日町14-1ニューバッグモリタ店内 電話番号:0178-38-0565 営業時間:10:30~19:00 |
イオンモール幕張新都心店 | 住所:〒261-8535 千葉県千葉市美浜区豊砂1-1イオンモール幕張新都心グランドモール2FスタディオS店内 電話番号:043-441-8765 営業時間:10:00~18:30 |
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まとめ
今回の記事では、バッグの基本的な補修方法についてご紹介しました。
大切なバッグを長く使い続けるためには、補修やメンテナンスが重要です。シンプルな補修は自分でもチャレンジできますが、本格的な修理は専門店に依頼するのがおすすめです。特にブランドバッグなど、素材が特殊な場合は扱いに注意が必要です。信頼できる専門店を選んで、アドバイスをもらいながら大切に使い続けてください。
定期的なお手入れとメンテナンスで、お気に入りのバッグをいつまでも美しく保ちましょう。